本年度、地方公共団体情報システム機構(J-LIS)の調査研究事業として、掛川市、御前崎市、裾野市で進めてきた、「路線バス」及び「避難所」のオープンデータを利用して地域課題の解決に繋げる取り組みを発展させるため、ハッカソンとデータソンを開催します。

※ 公共交通の部、避難所の部は、同じ建物のなかで開催します。

公共交通の部:【公共交通運行情報】

静岡県は、高齢者の交通死亡事故が多い、人口流出が多い、災害復旧期における移動手段の確保という地域課題を有しています。

東日本大震災においては、全国各地からバス車輌を融通するなどの支援がありつつ、避難所や救護所の異動などの頻度が高く、従来の路線図や時刻表だけでは目的地に辿り着ける感触が低く、徒歩にて粉塵の中を通院するといった事態が生じていました。また、団塊の世代の後期高齢者化に伴い、視覚への依存度の高い情報提供では、結果的に自家用車による移動を強いることとなり、交通事故を生じている可能性があります。

そこで、「避難所及び公共交通のオープンデータ配信事業」では、掛川市、御前崎市、裾野市の自主運行バスの運行状況を、公共交通情報配信におけるグローバルスタンダードであるGTFS形式で、リアルタイムオープンライセンスに基づいて配信するシステムを開発し、バスの運行情報や利用状況をリアルタイムに観測でき、災害時の臨時的な運行状況も、音声検索などの簡易な方法で把握できる構造としました。

オープンデータ配信端末の設置された運転席の画像

公共交通の部では、この公共交通の運行情報配信システムを活用して、地域課題の解決に繋げるアイデアソン及びハッカソンを行います。

タイムスケジュール:

  • 10:00 開会挨拶:鈴木直義(しずおかオープンデータ推進協議会 会長)
  • 10:05 趣旨説明:大石康晴(しずおかオープンデータ推進協議会 事務局長)
  • 10:30 基調講演:伊藤昌毅(東京大学生産技術研究所 助教 )
  • 11:00 GTFSの説明&チームビルディング
  • 12:00 昼食
  • 13:00 ハッカソン
  • 16:00 成果発表
  • 17:00 終了
  • 18:00 懇親会

備考:

  • GTFSは、Googleが提唱する、公共交通機関の路線や時刻表、車両の位置情報等を表現するフォーマットで、乗換案内サービスなどへの情報提供フォーマットとして世界的に用いられ始めています。
  • 配信データ
    • バス停位置情報、時刻表情報、バス車輌現在地、リアルタイム乗降客数など。フォーマットなどの詳細は、 http://opentrans.it/#/aboutus

避難所の部:【避難所・避難地情報】

静岡県は、地震、津波、噴火などの災害と復興という喫緊の地域課題を有しています。

避難所については、全国でオープンデータとして公開され始めていますが、津波浸水時に必要な標高や噴火時の耐久性など、災害に適応する避難に必要な情報を円滑に市民の手元に届け、生命の保全に直結する統一のフォーマットは存在していません。

そこで、「避難所及び公共交通のオープンデータ配信事業」では、掛川市、御前崎市、裾野市という想定される災害の多様性を包摂し、オープンデータ配信する避難所情報につき、汎用性の高いテンプレート及び配信システムの形態を吟味検討しました。

吉田町 津波避難タワー

避難所の部では、その吟味検討の成果を報告し、そのフォーマット及び配信システムについて、可用性や課題及び改善施策等について、参加者で意見交換を行います。

タイムスケジュール

  • 13:00 開会挨拶:鈴木直義(しずおかオープンデータ推進協議会 会長)
  • 13:10 開催市挨拶:松浦伸弥(掛川市IT政策課長)
  • 13:15 趣旨説明
  • 13:45 データソン
  • 16:00 成果発表
  • 17:00 終了
  • 18:00 懇親会
インターナショナルオープンデータデイ(IODD)2015プレイベント in 掛川市竹の丸